「自分が作ったもので奄美をPR」 新規就農し、山を買う。【あいファーム】
奄美市ふるさと納税で出会うことができる、すてきなお礼の品と、それを作っている事業者さんをピックアップしてご紹介いたします。
第6弾は2019年に新規就農した「あいファーム」さん。
奄美市では高齢のために離農される農家も多く、耕作放棄地も問題になっています。
そのため新規就農される方は非常にありがたい存在です。
東京からIターンして奥さんの実家がある奄美に来た、「あいファーム」代表の田中さん。以前は島内の企業に勤めながら週末には奥さんと一緒に家庭菜園を楽しんでいたといいます。その後13年間続けたサラリーマン生活に終止符を打ち、専業農家として独立しました。
さまざまな農作物を栽培していますが、奄美市ふるさと納税には「たんかん」をお礼の品として登録されています。
夫婦二人三脚で農園を切り盛りする「あいファーム」さんをご紹介します。
知識ゼロからの農業スタート
奄美大島の中部・奄美市名瀬に「あいファーム」はあります。
はじめは会社勤めをしながら、家庭菜園からスタートしました。3人の子供を育てながら市民農園を借りて週末は畑通い。農業の知識はほぼゼロに近かったのですが、
ニンニク、ラッキョウ、しょうが、小松菜・・・と、いろいろと試しながら少しずつ栽培する作物を増やしていきました。
自分たちで手をかけることで収穫できる農業は、「うまくいかないことはあっても楽しかった」と田中さん。
初めて「販売」したのは青パパイヤ。12個の青パパイヤに1個150~200円の値札を張り地元のスーパーに並べたところ、完売しました。
そうしていくうちに、段々と農業にハマっていったお2人。ほどなく、ご主人はサラリーマン生活にピリオドを打ち、専業農家となることを決意します。
あいファーム、農園を買う。
農業を仕事にしようと決めたご主人が周囲に「専業農家になりたい」と話していくと、ある情報が入ってきました。
奄美市にある農業研修生の制度。
早速応募し、研修生として一年間みっちりと農業研修を受け、プロとしての知識とスキルを学んでいきました。
研修が終わり、農家として独立した今も勉強の毎日だといいます。
虫や病気の対策はどうするべきか、今育てている作物はどうすればもっと大きくなるか、畑を広げるにはどうしたらよいか、これから育てたらよいものは何か・・・。
研修で農業の知識を得られたのはもちろんですが、「様々な人脈も得られたのが大きい」とご主人は話します。
そして農業の人脈が広がっていくなか、たんかん農園を手放したい人がいることも人づてに聞きました。
農園の場所は山の上。自宅から少し距離はあるものの水はけがよく、昼夜の寒暖差が激しいため、たんかんづくりに適した土地です。
たんかんなどの果樹は苗木を植えても収穫まで数年かかります。
たんかんを栽培したいと考えていた田中さん夫妻は、この農園を購入することを決意。
しかしもちろん、農園を購入するだけですぐに十分な量の作物が取れるわけではありません。
現在、この農園で収穫できる成木(せいぼく)は約100本。1月にはさらに300本を新植しました。
この実が収穫できる頃には農業機械を使って省力化出来るように整備していくそうです。
子育てのようにたんかんを育てる
たんかんの栽培暦は、4月ごろに花が咲き、その後結実すると翌年の2月の収穫まで300日以上、樹の上で少しずつ大きく育っていきます。まるで、人間の赤ちゃんがお母さんのおなかの中で育つのと同じくらいの時間をかけて、大きくおいしく育てていくのです。
子どもを3人育てた「あいファーム」のご主人。「たんかんの栽培は子育てに似たところがある」と感じることがあるそう。
花が咲き実をつけてすぐの頃にしっかり栄養を与え、夏場には台風対策。病気や虫がつかないように注意し、イノシシが畑を荒らす被害や、ヒヨドリなどによる鳥害対策も大切です。
手をかけて、愛情をこめて育て上げ、収穫したたんかんが、奄美市のふるさと納税返礼品として出品されています。
(まとめ)
東京からIターンしたご主人と奄美出身の奥様で営む「あいファーム」。
田中さんご夫妻は奄美ならではのものを自分たちで作り、自ら販売し、農作物を通して奄美をPRしていくために独立して農業を始めたといいます。
ふるさと納税の返礼品としてたんかんを出荷するのもその一歩。
「大好きな奄美にご寄附いただいた皆さんに、もっと奄美を好きになってもらえるよう手塩にかけたたんかんをお届けします。」
■事業者基本情報
事業者名:あいファーム
住所:奄美市名瀬有屋町29-10
連絡先:TEL 090-4384-4965
メール:info@aifarm.info
■奄美市返礼品ページへリンク
ふるさとチョイス/楽天ふるさと納税
※2019年度分は終了。2020年度(2021年2月頃発送)の先行予約受付は秋以降を予定しています。
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