奄美大島の伝統を次の世代へ伝える。全棟オーシャンビューのリゾートヴィラ
奄美市ふるさと納税で出会うことができる、すてきな返礼品と、それを作っている事業者さんをピックアップしてご紹介いたします。
第5弾は、奄美の伝統的・伝説的家屋をリノベーションし宿泊施設として生まれ変わらせている「奄美イノベーション株式会社」です。
そちらの手がけるリノベーション宿泊施設「伝泊」シリーズの宿泊券が奄美市ふるさと納税の返礼品となっており、今回はその中でも、2019年にできたヴィラタイプの宿「伝泊 The Beachfront MIJORA(ミジョラ)」(以下MIJORA)に着目してご紹介します。
目の前に海が広がり、雄大な自然と一体となりながら宿泊できる伝泊 The Beachfront MIJORA。そこには一つの宿泊施設という枠を超えて、奄美大島の未来を思う気持ちが込められていました。
全棟オーシャンビューの上質空間
全13棟のリゾートヴィラは全室オーシャンビュー。
部屋からビーチに張り出したデッキにはハンキングチェアが設置されており、波の音に耳を傾けながら極上のプライベート空間を楽しめます。シーズン中にはそのままビーチに降りて海で遊ぶこともできます。
海に面した一枚ガラスの窓からは、コバルトブルーの海が映画のスクリーンのように広がっています。起きてすぐ目の前に広がる海。夕方には夕焼け、夜には星と、自然との一体感を最大限に感じられるよう余計なものをそぎ落とした空間となっています。
モダンなデザインでありながら、屋根は奄美大島の伝統的な穀物倉庫である高倉と、浜辺でよく目にするウノアシ貝をモチーフにしています。また、全棟が低めの平屋なので集落全体の景観を損なわず、自然に溶け込むようなデザインとなっています。
「MIJORA(みじょら)」とは、この施設がある集落「三鳥屋(みどりや)」のシマでの呼び名。自然に配慮しつつ、伝統を織り交ぜたシンプルなヴィラです。他の場所では味わえない奄美大島ならではの上質な時間を楽しむことができます。
伝統的な建築と集落と文化を次の時代に伝える
MIJORAを始めとする伝泊シリーズを手掛けたのは奄美イノベーション株式会社の代表取締役、山下保博さん。山下さんは1960年に奄美大島の笠利屋仁集落で生まれました。大学で上京し、卒業後一級建築士の資格を取得して独立。住宅や公共施設の設計に携わり、数々の賞も受賞しました。
そんな山下さんに地元の人からの相談があったのは2016年のこと。ちょうど奄美大島が世界自然遺産登録に向けて注目を浴びているときでした。集落の空き家問題の相談があり、「奄美出身の建築家として、何をすべきなのか」と考えるようになりました。
奄美大島には伝統的な建築技法があります。湿度が高く、台風の被害が多い奄美大島でいかに安全で快適に暮らせるか。建築技法には先人の知恵が詰まっています。
たとえば台風対策のために珊瑚の石垣や防風林があること。大きな建物は台風に弱いので、母屋、水屋、納屋などがバラバラに配置されていること。湿気対策と台風の風を通すために高床になっていることなどがあります。
こういった伝統技法が残る古民家を大家から借り上げ、宿として活用する。それが、山下さんが奄美大島で立ち上げた奄美イノベーション株式会社が手がける「伝泊」の始まりでした。伝泊とは、「“伝統的な建築と集落と文化”を次の時代に伝えるために、古民家を再生して作られた宿泊施設」のことです。
現在では奄美大島、加計呂麻島と徳之島合わせて15棟の古民家を宿泊施設へと生まれ変わらせました。古いものをそのまま残しながら、宿として快適に過ごせるように水回りなどは改修する。そうして島の歴史を次の世代へと伝えていく役割を担っています。
そして、その集大成とも言えるのが古民家を改修するのではなく、新たに設計され、特別で贅沢な空間として生まれた「伝泊 The Beachfront MIJORA」。公式ホームページには、
“建築家としてこれまで培ってきた経験と、国内外のリゾート研究の成果をすべてつぎこんだ、この「伝泊 The Beachfront MIJORA」が、島の新たな伝統と伝説を語り継いでいく場となることを願っております。”(公式ホームページより)
と綴られています。
体験を通して島の人との交流も
ふるさと納税返礼品の宿泊券には朝食が付いていますが、夕食は付いていません。気になる島内のレストランへ食べに行ってもいいですし、MIJORAの近くにあり、伝泊ホテルのフロントでもあるまーぐん広場で奄美の食材を活かしたディナーもいただけます。
まーぐん広場も、元々スーパーマーケットだった建物をリノベーションしてできた施設です。1階はレストランとシニア向けケア施設、2階はホテル(こちらの宿泊券もふるさと納税の返礼品です)となっており、島の人と観光客の交流ができる場所になっています。
「まーぐん」とは奄美大島の方言で「みんな一緒に」という意味です。高齢者、障がい者、集落住民、外部からの旅行者などだれもが集い、交流できる場所です。
そう、伝泊の魅力は宿泊施設という一つの枠にとどまりません。奄美大島ならではの文化を体験し、島の人と交流すること。伝泊のコンシェルジュにお願いすれば、地元のお祭りに参加したり、伝統工芸の泥染めをしたり、島唄を習ったりすることができます。体験を通じて地元の人と知り合えば、きっとあなたにとって奄美大島はより特別な場所になることでしょう。
山下さんが目指すのは島に遊びに来た人も島の人もみんなが幸せになれること。今後はMIJORAの敷地内にも交流広場を設ける予定です。
奄美大島の伝統、伝説を次の世代につなげるために作られた伝泊。その中でもより最先端で洗練された空間の中、ゆったりと過ごしながら奄美大島の自然と伝統に触れることができるのが「伝泊 The Beachfront MIJORA」です。奄美市ふるさと納税の返礼品に選んでみてはいかがでしょうか。
■事業者基本情報
「伝泊ホテル」(チェックイン)
894-0051 鹿児島県奄美市笠利町里50-2
Tel 0997-63-1910
amami@den-paku.com
「伝泊 The Beachfront MIJORA」
897-0001 鹿児島県奄美市笠利町外金久亀崎988-1
https://den-paku.com/beachfront/
■奄美市ふるさと納税返礼品ページ
楽天ふるさと納税 https://item.rakuten.co.jp/f462225-amami/du03/
旅のプランや目的によって他の伝泊にも宿泊可能ですので、そちらもぜひご検討ください。
・赤木名(スタンダードシングル) https://item.rakuten.co.jp/f462225-amami/du04/
・プライベートビーチのある宿 https://item.rakuten.co.jp/f462225-amami/du15/
・はたおり工房のある宿 https://item.rakuten.co.jp/f462225-amami/du14/
・伝泊 アダンと海みる宿 https://item.rakuten.co.jp/f462225-amami/du11/
・ペットと過ごせる川辺の宿 https://item.rakuten.co.jp/f462225-amami/du13/
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